スタッフブログ

福島 智朗 - Tomoaki Fukushima

WRC第8戦 ラリー・イタリア

[2019/07/13]

スタッフ:
福島 智朗 - Tomoaki Fukushima
カテゴリー:
シトロエンについて
シトロエン三重四日市の 福島 です。

6/13(木)~6/16(日)の日程で開催された『ラリー・イタリア』。

イタリアのラリーは、1973年にWRCがスタートしたその初年度からシリーズの1戦に組み込まれていました。
地中海に面した風光明媚なサンレモの町を中心とするラリー・サンレモは、WRCでも特に人気の高いラリー
でしたが、2004年よりWRCイタリア戦は地中海のサルディニア島で「ラリー・イタリア・サルディニア」
として開催されるようになりました。
サルディニアのコースはグラベルで、道幅が狭くテクニカルなコーナーが続くSSと、ハイスピードなSSが
混在。
もっとも人気の高い観戦ポイント「ミッキージャンプ」を含むモンテ・レルノはこのラリーの名物SSであり、
コースサイドは毎年大勢のラリーファンによって埋め尽くされます。

前回のWRCブログでもご紹介したように、第7戦 ラリー・ポルトガルと第8戦 ラリー・イタリア サルディニア
は「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、ポルトガルの最終SSを走り終えたクルマで
サルディニアを戦わなくてはなりません。

このラリーにシトロエン・レーシングは、いつもの2台体制で参戦。

S.オジェ/J.イングラシア組
E.ラッピ/J.フェルム組
DAY1(SS1)
シェイクダウン、セレモニアルスタートに続き、この日はSS1のみが実施された。
S.オジエ組が総合1位、E.ラッピ組が総合2位で続き、シトロエン・レーシングがワン・ツー発進を切った。
2kmのショートステージのため、首位のS.オジエ組から10位のJ.M.ラトバラ組(トヨタ)まで4.0秒差と、
タイム差はわずかなもの。

1位 S.オジェ/J.イングラシア組
2位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY2(SS2~9)
この日は8本のSSで、4SSを2度ずつ合計124.20kmを走る。

S.オジェ組は1番出走で、グラベルステージでは相変わらずコースの掃除役となり不利な状況でSS4を
終え総合9位。
続くSS5で左コーナーのイン側にあった岩に接触、ステアリングアームを壊してしまいストップ。
修復を試みたもののデイリタイアとなってしまった。

E.ラッピ組はSS4でパンクに見舞われ大きくタイムをロス。
しかしその後のSS5ではトップタイム、SS7 4位、SS8 3位、SS9 2位と上位タイムで速さを見せ、総合8位。

8位 E.ラッピ/J.フェルム組
デイリタイア S.オジェ/J.イングラシア組

DAY3(SS10~15)
この日は6本のSSで、今大会最長となる142.42kmのステージ走行距離で争われる。

E.ラッピ組はこの日はなかなかタイムが出せず苦戦するも、総合順位は1つ上げ7位に。

S.オジェ組は前日デイリタイアとなったが、マシンを修復し再出走。
しかしSS11で足回りにトラブルが発生しマシンにもダメージを負ってしまう。
それでも午後のSS13では2位のタイムで好走、この日を総合52位で終えた。

7位 E.ラッピ/J.フェルム組
52位 S.オジェ/J.イングラシア組

DAY4(SS16~19)
この日は2本のSSを各2回走行。その合計距離は41.90km。
最終SS19はパワーステージで、ステージタイム上位5位までにボーナスポイントが与えられる。

E.ラッピ組はこの日もなかなか上位タイムに迫れず苦戦。
それでも最終SS19では6位タイムを出して速さを見せ、総合7位でラリーを終えた。

S.オジェ組は最終SS19のボーナスポイント奪取を狙うため、SS16~18は安全マージンでの走行。
そして迎えたSS19では2位のタイムで、狙い通りボーナスポイントを獲得。
総合では41位だった。

7位 E.ラッピ/J.フェルム組
41位 S.オジェ/J.イングラシア組
第8戦終了時点

ドライバーズタイトルランキング

1. O.タナク(トヨタ)
2. S.オジェ(シトロエン)
3. T.ヌービル(ヒュンダイ)
4. E.エバンス(フォード)
5. T.スンニネン(フォード)
6. K.ミーク(トヨタ)
7. A.ミケルセン(ヒュンダイ)
8. D.ソルド(ヒュンダイ)
9. E.ラッピ(シトロエン)
10.J.M.ラトバラ(トヨタ)

マニュファクチャラーランキング

1. PTHYUNDAI SHELL MOBIS WRT
2. TOYOTA GAZOO RACING 
3. CITROEN TOTAL WRT
4. M-SPORT FORD WRT

この第8戦 最終SSスタート時点で1位だったO.タナク(トヨタ)が、最終SS19でステアリングトラブル
に見舞われ大きくタイムロスを余儀なくされ、総合5位で終えた。
それでも総合ポイントでは、S.オジェを上回りポイントでは1位。

S.オジェにとっては今回総合順位ではノーポイントながら、辛うじて最終SS19のボーナスポイント4点
だけは獲得。
ドライバーランキングを争うO.タナク(トヨタ)、T.ヌービル(ヒュンダイ)の2人も今回表彰台を逃し
大量ポイントを獲得できず足踏み状態、ということでまだ運に見放されてはいないですね。

次戦は7月のバカンスシーズンを挟み、8/1(木)~8/4(日)の日程で『ラリー・フィンランド』が開催
されます。

福島 智朗 - Tomoaki Fukushima

WRC第7戦 ラリー・ポルトガル

[2019/06/15]

スタッフ:
福島 智朗 - Tomoaki Fukushima
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シトロエンについて
シトロエン三重四日市の 福島 です。

5/30(木)~6/2(日)の日程で開催された『ラリー・ポルトガル』。

1967年に第1回大会が開催されたラリー・ポルトガルは、非常に長い歴史を持っています。
WRC創設初年度の1973年からシリーズの1戦に含まれ、2002年まではグラベルとターマックの両方の
路面を走行するミックスサーフェスラリーとして行われていました。
しかし現在はグラベルラリーとしての開催が定着し、ドライならば派手な土煙をあげるラリーカー
の迫力ある走りを楽しめます。

第5戦 ラリー・アルゼンティーナと第6戦 ラリー・チリと同様、第7戦 ラリー・ポルトガルと
第8戦 ラリー・イタリア サルディニアも「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの
選手は、ポルトガルの最終SSを走り終えたクルマでサルディニアを戦わなくてはなりません。
シャシー、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)は、ポルトガルで使ったものを
サルディニアで再使用するため、2戦を考えたマネージメントが求められます。

このラリーにシトロエン・レーシングは、いつもの2台体制で参戦。

S.オジェ/J.イングラシア組
E.ラッピ/J.フェルム組

DAY1(SS1~7)
ラリーは5/30(木)にシェイクダウンが実施、翌日5/31(金)にDAY1がスタート。
この日は7本のSSで合計94.50km。
SS7はロウサダのラリークロスサーキットでスーパーSSを走る。

通常グラベルイベントでは、コースへの出走順が早いほど路面コンディションが安定しておらず、
コースの“清掃役”を強いられるためタイムが伸ばしづらい。

初日はランキング順の出走のためS.オジェ組は1番スタート。
予想通り苦戦を強いられ、SS1は10位だったが、SS5で2位、SS6も2位、スーパーSSのSS7も2位の
タイムで挽回し総合5位で初日を終えた。
E.ラッピ組は、SS3でパンクを喫し大きくタイムロスのアクシデントもあったが、SS6で4位、
スーパーSSのSS7も4位のタイムで挽回し総合8位。

5位 S.オジェ/J.イングラシア組
8位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY2(SS8~13)
この日は6本のSS、3日間で最長の合計160.70kmを走る。

S.オジェ組もE.ラッピ組も、この日は上位のタイムを出しながらトラブル無く走りきる。

S.オジェ組はSS8を3位、SS9~13も4位、5位のタイムで走り、総合4位に順位を上げる。
E.ラッピ組はSS8、SS9は7位タイムだったが、SS10~13は4位、5位のタイムで走り総合5位
に順位を上げた。

4位 S.オジェ/J.イングラシア組
5位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY3(SS16~20)
この日は5本のSSで合計51.77km。

S.オジェ組はこの日はなかなかタイムが出せずSS16~18までは8位、9位のタイムで苦戦。
しかしSS19を4位で挽回、総合4位をキープして最終SS20へ。
最終のSS20はトップ5タイムまでボーナスポイントが与えられる「パワーステージ」。
この最終SS20でトップタイムを出し、競争力を示すことが出来た。

最終SS20では、3位だったK.ミーク組(トヨタ)が右コーナーでサスペンションを壊しまさかの
リタイアとなったため、S.オジェ組の順位が繰り上がり総合3位となった。

E.ラッピ組は、SS16で横転し大きくタイムロス。
それでもまだ総合6位に着けていたが、続くSS17の右コーナーでバンクにヒットしてパンクし、
サスペンションも破損。
応急処置をして走行を続けたものの、残り3つのSSを走るには無理があり、SS18でリタイア
となってしまった。

3位 S.オジェ/J.イングラシア組
リタイア E.ラッピ/J.フェルム組

第7戦終了時点

ドライバーズタイトルランキング

1. S.オジェ(シトロエン)
2. O.タナク(トヨタ)
3. T.ヌービル(ヒュンダイ)
4. E.エバンス(フォード)
5. K.ミーク(トヨタ)
6. T.スンニネン(フォード)
7. S.ローブ(ヒュンダイ)
8. J.M.ラトバラ(トヨタ)
9. A.ミケルセン(ヒュンダイ)
10.E.ラッピ(シトロエン)

マニュファクチャラーランキング

1. PTHYUNDAI SHELL MOBIS WRT
2. TOYOTA GAZOO RACING 
3. CITROEN TOTAL WRT
4. M-SPORT FORD WRT

第6戦チリに続き第7戦ポルトガルも優勝し2連勝のO.タナク(トヨタ)。
ドライバーランキングでは1位のS.オジェ(シトロエン)とわずか2ポイント差。
3位のT.ヌービル(ヒュンダイ)もS.オジェとは8ポイント差。

7戦を終え全14戦の折り返し地点。
残る7戦も昨シーズンの終盤と同様、この3人、3台、3メーカーの車の争いから目が離せませんね。

第8戦はラリー サルディニア(イタリア)。
6/13(木)から16(日)の日程で開催されます。

福島 智朗 - Tomoaki Fukushima

WRC第6戦 ラリー・チリ

[2019/05/13]

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福島 智朗 - Tomoaki Fukushima
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シトロエン三重四日市の 福島 です。

5/9(木)~5/12(日)の日程で開催された『ラリー・チリ』。

ラリー・チリは今シーズン初めてWRCの1戦に加わったグラベルラリー。

前戦アルゼンチンとチリは「リンクドラリー」と定義され、ワークスチームの選手は、アルゼンチンの
最終SSを走り終えたクルマでチリを戦う必要があります。
そのためチームは、アルゼンチンとチリの2戦分を考えてパーツの準備とセットアップを行わなくては
なりません。

ラリー・チリは森林地帯の中速ステージが中心ですが、太平洋を見渡せる開けた道もコースに含まれます。
路面は全体的に平坦かつスムーズで、ラリー・アルゼンティーナとは特徴が大きく異なります。

チリでは各チームは予測に基づきクルマのセッティングを決めなくてはならず、9日(木)のシェイク
ダウンがチリでの最初の走行となります。
選手もまた、新たにゼロの状態からペースノートを作成することになるため、イコールな条件での
戦いとなります。

このラリーにシトロエン・レーシングは、いつもの2台体制で参戦。

S.オジェ/J.イングラシア組
E.ラッピ/J.フェルム組
DAY1(SS1~6)
ラリーは5/9(木)にシェイクダウンが実施され、翌日5/10(金)にDAY1がスタート。
この日は6本のSSで合計125.27km。

S.オジェ組は、SS2で2位、SS5で3位、それ以外のSSも4位のタイムでまとめこの日を総合2位で終えた。
E.ラッピ組は、初めてのコースに苦戦しながら10位以内のタイムで走りきり、総合10位。

2位 S.オジェ/J.イングラシア組
10位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY2(SS7~12)
この日は6本のSSで合計121.16km。

S.オジェ組は、午前の3本のSSでは全て5位タイムだったが午後のSSまでにセットアップを変えた
ことで、SS10でトップタイム、SS11も3位のタイムを出し、この日も総合2位で終えた。

E.ラッピ組は、この日のSSを7位から9位のタイムとこの日も苦戦していたが、最終SS12で3位のタイム
を出し、総合6位まで順位を上げてきた。

2位 S.オジェ/J.イングラシア組
6位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY3(SS13~16)
この日は4本のSSで58.38km。

S.オジェ組は、総合1位のO.タナク組(トヨタ)とは30.3秒の差。
総合3位のS.ローブ組(ヒュンダイ)とは、わずか5.1秒差。

S.オジェ組は、シトロエンの功労者でもあるWRC前人未踏9連覇の元王者 S.ローブ組との2位争い。

この日の最初のSS13では、S.ローブ組が3位タイム、S.オジェ組の4位タイムを上回り差を縮める。
SS14ではS.オジェ組がトップタイム、S.ローブ組が2位で再び差を広げる。
SS15ではS.ローブ組がトップタイム、S.オジェ組が2位で再び差を縮めるという激しいデッドヒート
を展開。

最終SS16はパワーステージで5位タイムまでがボーナスポイントが与えられる。

総合1位のO.タナク組もこの日は2位以下とのタイム差を見ながらペースをセーブしていたが、このSS16
は全開で攻めて見事トップタイムをマーク。
激しい2位争いを繰り広げてきたS.オジェ組が2位タイム、S.ローブ組は4位タイムとなり、S.オジェ組
が総合2位を勝ち取った。

E.ラッピ組は、SS14で5位、SS15で4位タイムと尻上がりに調子を上げ、なんとか総合6位で走り切った。

第6戦終了時点

ドライバーズタイトルランキング

1. S.オジェ(シトロエン)
2. O.タナク(トヨタ)
3. T.ヌービル(ヒュンダイ)
4. K.ミーク(トヨタ)
5. E.エバンス(フォード)
6. S.ローブ(ヒュンダイ)
7. A.ミケルセン(ヒュンダイ)
8. E.ラッピ(シトロエン)
9. J.M.ラトバラ(トヨタ)
10.T.スンニネン(フォード)

マニュファクチャラーランキング

1. PTHYUNDAI SHELL MOBIS WRT
2. TOYOTA GAZOO RACING 
3. CITROEN TOTAL WRT
4. M-SPORT FORD WRT

ドライバーズタイトル1位につけていたT.ヌービル(ヒュンダイ)が、DAY2で大クラッシュを喫しリタイア
となったため、今回ノーポイント。
それによりS.オジェが1位に。

マニュファクチャラーでは3位だが、2位のトヨタとはわずか6ポイント差。
トヨタが3台の出走に対しシトロエンは2台体制のため、2台が着実にポイント圏内で走りきることが
求められる。

今回6位で終えたE.ラッピ組だが、随所で早さを見せる実力も秘めているので、今後の走りに期待したい
ですね。

第7戦は5/30(木)~6/2(日)に行われるグラベル(未舗装路)イベントのラリー・ポルトガルです。

福島 智朗 - Tomoaki Fukushima

WRC第5戦 ラリー・アルゼンティーナ

[2019/04/29]

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福島 智朗 - Tomoaki Fukushima
カテゴリー:
シトロエンについて
シトロエン三重四日市の 福島 です。


4/26(木)~4/29(日)の日程で開催された『ラリー・アルゼンティーナ』。

アルゼンチン コルドバ州のリゾート地「ビジャ・カルロス・パス」を拠点とし、周辺の
広大な草原地帯や、険しい山岳地帯の未舗装路をラリーコースとしています。

4月下旬の南半球は秋の始まりで、急な雨や濃霧が出ることもあり天気が安定しない事が
多いです。

またこのラリーのグラベルステージは実にバリエーション豊富で、ハイスピードなSSと
低速でテクニカルなSSが入り混じり、ステージの途中にはジャンプや川を渡る場面も
現れます。
路面が砂状で軟らかくラリーカーが何台か走行すると深い轍(ワダチ)が刻まれるような
ステージがある一方で、路面が硬く締まり岩がごろごろと転がるようなステージもあり、
天候によってもコースの特性は大きく変わります。

時々刻々と変化する天候と路面コンディションにいかにうまく対応するかが、このラリー
を戦う上で重要なポイントとなります。


シトロエン・レーシングはこのラリーに、いつもの2台体制で参戦。

S.オジェ/J.イングラシア組
E.ラッピ/J.フェルム組
DAY1(SS1)
ラリーは4/25(木)の夜、ビジャ・カルロス・パス市街地からスタート。
グラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)がミックスされた1.9kmのスーパーSS。

2位 S.オジェ/J.イングラシア組
8位 E.ラッピ/J.フェルム組

トップのO.タナク(トヨタ)とはS.オジェ組が1.6秒差、E.ラッピ組が2.9秒差。

DAY2(SS2~8)
水曜まで降り続いた雨の影響で路面はぬかるみ、マシンが走行するたびにコースコンディションが
悪化する難しい状況下で開催された2日目。
SS3前後の移動区間の路面コンディションが悪化、主催者は安全面を考慮しSS3をキャンセルとし、
6本合計116.07kmのSSが行われた。

S.オジェ組はSS2で8位タイムと少し出遅れたものの、その後のSSではトップタイムはないものの、
5位以内のタイムでまとめ総合2位。

E.ラッピ組はSS2、SS5で4位のタイムを出す速さを見せる場面もあったが、最終のSS8走行中、
ジャンピングスポット通過後の着地で姿勢が乱れ、マシンが横転する大クラッシュ。
ドライバー、コドライバーの2人は病院へ救急搬送され検査を受けたが、大きな怪我はなく
無事とのこと。

2位 S.オジェ/J.イングラシア組
13位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY3(SS9~15)
前日救急搬送されたE.ラッピ組は3日目は出走せず、残念ながらリタイアとなった。

ラリー3日目は7ステージ計146.52km。
青空が広がり、路面は一部ぬかるみが残るもドライ傾向となった。

S.オジェ組は、この日のSS11でパワーステアリングにトラブルが発生。SS12もこのトラブルを
抱えながらの走行となり大きくタイムロス。
SS12終了時点では総合6位まで順位を下げてしまった。
午後のSS13スタートまでの限られた時間でパワステトラブルを修復。
路面が乾いてきたことでコースコンディションも良くなり、SS13、SS14を連続でトップタイム、
SS15も3番手タイムで走りきり、総合3位まで挽回した。

3位 S.オジェ/J.イングラシア組

DAY4(SS16~18)
ラリー最終日。この日は3本計53.16kmのSSで争われた。
最終SS18はパワーステージでステージタイム5位までにボーナスポイントが与えられる。

総合1位のT.ヌービル組(ヒュンダイ)は、2位のA.ミケルセン組(ヒュンダイ)と48秒の大差を
付けている。
しかし2位 A.ミケルセン組から6位 D.ソルド(ヒュンダイ)まで40秒以内に5人が争う形で、
誰が2位、3位の表彰台を獲得してもおかしくない状況。

そんな中S.オジェ組は、SS16を3位、SS17は5位。
SS17終了時点で総合4位に後退。
しかし、最終SS18では渾身のアタックでトップタイムを叩き出す。
この結果、総合3位で表彰台を獲得した。

チームとしては、5戦連続の表彰台獲得となった。

第5戦終了時点

ドライバーズタイトルランキング

1. T.ヌービル(ヒュンダイ)
2. S.オジェ(シトロエン)
3. O.タナク(トヨタ)
4. K.ミーク(トヨタ)
5. E.エバンス(フォード)
6. A.ミケルセン(ヒュンダイ)
7. J.M.ラトバラ(トヨタ)
8. E.ラッピ(シトロエン)
9. D.ソルド(ヒュンダイ)
10.S.ローブ(ヒュンダイ)

マニュファクチャラーランキング

1. PTHYUNDAI SHELL MOBIS WRT
2. TOYOTA GAZOO RACING 
3. CITROEN TOTAL WRT
4. M-SPORT FORD WRT

ドライバータイトルでは2位、チームとしても5戦連続表彰台という結果を得ることはできている
ものの、マシンのパフォーマンスについてはまだまだ満足できるレベルではない、とコメントする
S.オジェ。

次戦は同じ南米のチリが舞台。
WRC初開催となるため、全ドライバーがイコールコンディションで争うこととなる。
路面はグラベルコースが主体。

5/9(木)~12(日)で開催されます。

次回のブログでレポートいたします。


福島 智朗 - Tomoaki Fukushima

WRC第4戦 ツール・ド・コルス

[2019/04/05]

スタッフ:
福島 智朗 - Tomoaki Fukushima
カテゴリー:
シトロエンについて
シトロエン三重四日市の 福島 です。

3/28(木)~3/31(日)の日程で、地中海のフランス領コルシカ島で開催された通称
『ツール・ド・コルス』。

その歴史は長く、初開催は1956年。1973年からは世界ラリー選手権(WRC) の
一戦として開催されており、歴史と伝統のあるコースです。

かつては島を1周するラリーだったため「ツール(旅行)」という名が付いたそうです。

ターマックと呼ばれる舗装路が中心のコースで、「直線が100メートルあるとコルスではない」、
「1万のコーナーを持つラリー」とまで言われ、山岳地帯の切り立った断崖絶壁を縫うように走る
ツイスティなコースレイアウトが特徴。
全体的に道幅が狭く舗装路面は荒れており、標高が高い場所では天候が急変することもしばしば。
経験値や正確かつ辛抱強いドライビングが必要とされ、地元のフランス人ドライバーやターマック
スペシャリストが強さを発揮してきました。

ちなみにこれまでにフランス人が31勝しています。
母国戦となるこのラリーにシトロエン・レーシングは、いつもの2台体制で参戦。

S.オジェ/J.イングラシア組
E.ラッピ/J.フェルム組


DAY1(SS1~6)
ラリーは3/28(木)の夜、島南部のポルト・ヴェッキオで開幕。
セレモニアルスタートを終え、そのままポルト・ヴェッキオで1晩を過ごし、29日(金)の
朝からSSへと向かう。
この日は6本のSSで競い、合計距離は 121.82km。

2台共にマシンのセッティングがコースにはまらず、アンダーステアに苦しむ。
それでもS.オジェ組は SS4、SS5 で4番手タイムを出しペースを掴み始める。

6位 S.オジェ/J.イングラシア組
7位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY2(SS7~12)
競技2日目は、コルシカ島東北部バスティアのサービスパークを中心に6本のSSを設定。
6本のステージの合計距離は 174.50km。

S.オジェ組は SS9 3位 SS12 2位 のタイムを出し、総合順位を上げてきた。
E.ラッピ組も SS11 4位 のタイムを出し速さを見せる1面もあったが、総合順位は変わらず。

3位 S.オジェ/J.イングラシア組
7位 E.ラッピ/J.フェルム組

DAY3(SS13~14)
競技3日目は、島西北部の都市カルヴィの周辺で2本のSSを設定。合計距離は 51.19km。
最終のSS14はパワーステージで、5位タイムまでにボーナスポイントが与えられる。

S.オジェ組は SS13 4位 SS14 5位 で走りきり、総合トップで最終走行の 
E.エバンス組(フォード フィエスタ)を待つ。

このE.エバンス組が最終SS13 スタート直後でまさかのパンクを喫し、トップタイムから
1分30秒近く遅れてフィニッシュ。

この結果、E.エバンス組は総合3位に、S.オジェ組が総合2位に繰り上がった。

E.ラッピ組はアンダーステアを解消できず苦しみながらも、なんとか最終SSまで走りきり、
総合7位でフィニッシュした。

2位 S.オジェ/J.イングラシア組
7位 E.ラッピ/J.フェルム組


第4戦終了時点

ドライバーズタイトルランキング

1. T.ヌービル(ヒュンダイ)
2. S.オジェ(シトロエン)
3. O.タナク(トヨタ)
4. E.エバンス(フォード)
5. K.ミーク(トヨタ)
6. E.ラッピ(シトロエン)
7. D.ソルド(ヒュンダイ)
8. J.M.ラトバラ(トヨタ)
9. A.ミケルセン(ヒュンダイ)
10.S.ローブ(ヒュンダイ)

マニュファクチャラーランキング

1. PTHYUNDAI SHELL MOBIS WRT
2. CITROEN TOTAL WRT 
3. TOYOTA GAZOO RACING
4. M-SPORT FORD WRT

S.オジェ組は、マシンセッティングに苦しみながらも終わってみれば2位フィニッシュ。
E.エバンス組のトラブルにより順位が繰り上がった幸運はあったものの、4戦中3戦で
表彰台獲得。
チーム移籍初年度で慣れないマシンにも関わらず、こうして常に上位争いに食い込む力は
さすが5年連続王者の実力というべきですね。

一方E.ラッピ組はこちらも移籍初年度で、第2戦スウェディッシュ・ラリーで表彰台に
上がったものの、他チームのベテランドライバー勢の上を行く早さを見せることが出来て
いない。

次戦はフルターマックラリーとなる『ラリー・アルゼンチン』。
4/25(木)~28(日)で開催されます。