シトロエン三重四日市の 福島 です。
前戦から約ひと月のインターバルを挟んで、7/26(木)~29日(日)
の日程で開催された『ラリー・フィンランド』。
WRC全戦の中でもっとも平均速度が高いグラベル(未舗装路)ラリー。
かつてラリー・フィンランドは「1000湖ラリー」という名で開催されていた。
その名のとおり、フィンランド中央部の湖水地帯が舞台となり、森と湖のラリー
とも呼ばれる。
サービスパークはフィンランド中部の都市ユバスキュラに置かれ、サービス
パークを中心に森林地帯の道で競技が行われる。
シトロエン・レーシングはこのラリーに3台体制で参戦。
クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン 組
マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン 組
ハリ-アル・カシミ/クリス・パターソン 組
練習走行のシェイクダウンでは、M.オストベルグがトップタイムをマーク。
C.ブリーンも2番手タイムをマークし、この1ヶ月の間のアップデートが
正しい方向に向かっていることを証明して見せた。
1日目(SS1)
M.オストベルグ 6位
C.ブリーン 7位
K.アル・カシミ 32位
2日目(SS2~SS11)
M.オストベルグはシェイクダウンの好タイムを証明する走りを見せ、O.タナク
(トヨタ ヤリスWRC)とトップ争いを展開。
総合2位でこの日を終える。
C.ブリーンは、パンクと燃料系のトラブルに見舞われ大きくタイムをロスし
9位に順位を落とす。
K.アル・カシミは慎重な走りでトラブルなく走りきり、24位まで順位を
上げた。
3日目(SS12~SS19)
前日トップ争いを展開したM.オストベルグだったが、この日はO.タナクが
圧倒的な速さで差を広げられてしまう。
3位のJ.ラトバラ(トヨタ ヤリスWRC)ともタイム差を縮められながらも
2位をキープしてこの日を終える。
C.ブリーンはトラブルなく走りきったものの、出走順が悪くコースの掃除役
でタイムを伸ばすことができず、9位のまま。
K.アル・カシミはコースオフを喫し、デイリタイアとなってしまった。
最終日(SS20~SS23)
2位に付けるM.オストベルグは、トップのO.タナクを追いかけたいところだが、
O.タナクはこの日も圧倒的な速さを見せ逆に差を広げられてしまう。
3位のJ.ラトバラにもタイム差を縮められながら、なんとか総合2位で終える
ことができた。
C.ブリーンは最終日もトラブルなく走りきり、前日まで4位に付けていた
E.ラッピ(トヨタ ヤリスWRC)がクラッシュによりリタイアしたことで、
一つ順位が繰り上がり8位で終えた。
K.アル・カシミは前日デイリタイアとなったが、マシンを修理して最終日に
復帰。32位でラリーを終えた。
一時苦戦を強いられていた状況から考えれば、今回の2位表彰台獲得は再度
C3WRCの戦闘力を示すことができたと言えますね。
次戦は『ラリー・ドイチェランド』
8/16(木)~19(日)の日程で開催されます。